花か雑草か
一つ前の記事、前振り長すぎだったので分けました(笑)
鳥籠に花をを第七話ですよー
今回は2ヶ月も空かなかったよ!(笑)
ぶっちゃけエロしかありませんが。
もうこのままふたりがくっついちゃえばいいんじゃね?的な感じですが(笑)
そうそう、先日N色サタンさんのブログ(←クリックで飛べます)で10000HIT GETして、イラストをリクエスト♥させて頂ける事になったのですが、リクとは別に素敵ノマ頂いちゃいました!(涎)
↑クリックで大きくなります♪
タイトル部分ですよ!!(興奮)
髪とか視線とか目の色とか唇とかもう!溜まらん!!(涎)
あとタイトルの「花」の部分が好きです♪
華やかな花もあれば雑草もある。それが遊郭。人の好みはそれぞれですし。
色々妄想想像を掻き立てられるノマですね♥♥
そうそう、リクエストは
・私×本多
・黒ノマ×本多
・本多自慰(背中丸めて前を弄る)
・本多自慰(うつぶせになってお尻を高く突き上げ、前と後ろを弄る)
・本多のパフェ盛り←マズそ(ry
・本多を縛って上に乗っかっちゃう松浦
・眼鏡に騎乗位させられてる本多(腕は後ろで縛られてて、猿ぐつわをかませて)
・Rでの3Pを松浦の位置にノマ、ノマの位置に本多、本多の位置に松浦。
・↑勿論、本多の位置にいる松浦は縛られてなんかいないんだからっ!
・貴方の犬(駄犬)になりたい…首輪+鎖付き本多(勿論いやらしい格好で)
・ナース(勿論ミニ)姿でタイツが破かれてる本多
・縛られてノマと松浦にご奉仕されちゃってる本多
・御堂さんに無理やり舐めさせられてる本多
・触手にヤラれちゃって気持ちよくなっちゃってる本多
・本多総受け。
……って書いた後に、この小説の挿絵をひとつ、どこでもいいので描いて下さいってリクエストしました(笑)
↑煩悩丸出ししすぎだろ!!私!!!
ちなみにリク絵は既に昨晩(昨晩?数時間前)頂きました♥♥
流石N色サタンさん!仕事が早いぜ!!
それはまた次の機会にお披露目しちゃうぞ★
って感じで、今宵もイッてみましょうか(前振り長い)
明日……いや、今日だわ。今日はヤリたいことがあるから午前中に(←オイ)起きたかったのに……
こんな時間……
お時間がある方はどうぞ~
鳥籠に花を 第一話
鳥籠に花を 第二話
鳥籠に花を 第三話
鳥籠に花を 第四話
鳥籠に花を 第五話
鳥籠に花を 第六話
------------------------------------------------------------------------
長い指が下から上へと滑らかに内腿を弄られて宏明は身を捩った。太一と名乗った其の青年は宏明の髪に口付けると、其のまま髪に顔を埋めてうっとりと口を開いた。
「……いい香り。誘ってるの……?」
不意に手を取られると、彼の下半身に押し付けられた。
「俺、もうこんなだよ……?」
其処は既に熱を持ち始め、己の存在を主張し始めていて宏明は動揺した。強張った表情を見られただろうか、此処で働き始めて十と三月も経つというのに。こんな事が孝典に知られでもしたら、未だに何を初なことを、と鼻で笑われるに違いない。
「……どんな事をしても絶対声あげないって聞いてたけど。結構不慣れなんだ……?」
耳元で囁くようにからかわれると、其のまま耳朶を吸われた。歯で軽く噛まれると、耳の穴に舌を差し込んでくる。ぞくぞくと背筋を走る甘い痺れが、宏明の身体を彼の意思とは関係なくびくびくと振るわせる。
むず痒い雄の根元を掴まれ裏筋を親指で弾かれ、首筋を強く吸われると宏明は息を呑んだ。
どうしたというのだろう。いつも男に抱かれている間はひとり妄想に耽るというのに。想像の中で“彼”を感じ、見知らぬ男の手を“彼”だと思い込み、“彼”の好きなようにされていると思い、果てる。毎晩の厭で厭で堪らないこの行為が少しでも楽になるように、自分で自分に暗示をかけるのに。今日は其れが出来ない。
「桜の花弁が散ったみたい」
甘く囁かれてぎくりとする。
強く口付けられて残る、色鮮やかな痣。他の男の跡が残る男娼など、誰が抱きたいだろう。此れは男娼にとって……この狭い世界にとってご法度だ。いくら見知らぬ好きでもない男に抱かれるのが厭でも、其れぐらいはわきまえていた筈なのに。以前、内股に吸い付きそうになった男を足蹴にしたことさえあるのに。
此れはこの青年に一瞬翻弄された罰だ。宏明は薄い下唇をそっと噛み締めた。もっと……自分が彼を翻弄しなければ。
宏明は太一に伸し掛かると、その白い指でそっと彼の耳朶を摘まみ、擦り上げる。妖しく細められる瞳に呑み込まれそうになって視線を外すと、着物を肌蹴させる。均整のとれた身体にそっと唇を寄せると、恐る恐る硬く熱を持った其れを両手で包み込んだ。ゆるゆると指を動かし、強弱を付けながら刺激を与える。先端から溢れ出る先走りの汁を丹念に竿に塗り込むと、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てた。
「………っ」
微かに荒くなっている太一の息遣いを感じ、宏明はほんの少し安堵する。そうだ、男娼が客に呑まれるだなんて、あってはいけない。
………例え其れが、想いを寄せる相手であったとしても………
太陽のような彼の笑顔を思い出し、じわりと眼に熱いものがこみ上げてきた。
今も“彼”は克哉にこんなことをされているのだろうか。それともしている……?
「……手もいいんだけどさ、」
熱を帯びた声に思わず顔をあげた。
「……もう、限界……っ」
突然顔を其の滾った陰茎へと押し付けられた。頬を掴まれ指を口へと突っ込まれて、宏明は無理やり口を開けさせられると、その熱を口内へと押し込められる。張り詰めた其れは口いっぱいに苦味を広げ思わず唇が痙攣した。
「……初めて?」
歯を立てないで、という言葉と共に頭を掴まれ数回上下に揺らされた。先程の宏明の瞳に溜まった雫が違う意味を成して零れ落ちる。唾液が口の端から溢れ出し、泡を立て、粘液と混ざり合い零れ落ち褥に染みを作る。
「……克哉さんは喜んでしてくれるよ?」
喉の奥まで突かれて咽びそうになりつつ、克哉、という名前に反応した。
「真似してみて?」
太一は横たわると、宏明の身体を横に向けた。とろとろと蜜を零す尿道を舌で抉るように突くと、唇をずらして括れを軽く吸い上げた。陰茎小帯を唇で挟むと何度も何度も舐めあげてきた。
痺れるような快楽に腰が自然と跳ねて宏明は戸惑った。いつもは感じているように演技するんだよ、なんて教えられているのに。そんなことしたくないから、早く客が達してくれるのを目を閉じて我慢しているだけなのに。
生暖かい息と濡れた舌が陰茎の側面を上下する。唇を寄せられると、そのまま挟み込まれるように横から咥えられる。太一の指は亀頭を包み込み、親指で先端を弄ぶ。溜まった蜜を塗り込むように指の平で尿道に擦り付けられ、粘着質な音を立てた。
もう片方の手の親指と人差し指で柔らかく陰嚢を摘ままれると、押し潰すように揉み始めた。
「ほら……真似して?」
びくびくと腰が上下する。柔らかく撓う背と下半身に集まる熱を抑えられず、宏明は思わず口から彼の雄を吐き出した。蜜が唇に絡まり糸を引く。
「も、もう……!」
慌てて太一の口から自分の雄を出そうと宏明がもがくと、太一は其の形の良い臀部を両手で押さえ込んだ。
「……っ!!」
強く吸われて、口内へと熱が放たれる。太一の喉が上下するのを見ると、宏明は羞恥で頬を赤く染めた。
「……そんな可愛い顔も出来るんだ?」
にやりと笑われて、宏明は後ずさった。此の男は普通の客とは“何か”が違う。
「本当に達く時も声を出さないんだね……?」
其の声に冷たい何かが混ざっているのを感じ、宏明は眼を反らした。反射的に「逃げなくては」と、また少し後ずさる。きっと此の男は、自分の晒したくない部分まで暴いてしまうのでは無いかと、そっと息を呑んで殆ど脱げかけた着物の前をぎゅっと握り締めた。
「でもお客より先に達くなんて、いけない男娼だなぁ……」
じりじりと迫られ、手首を掴まれると其のまま力任せに押し倒された。屏風が倒れ、派手な音を立てる。
「克哉さんはね、どんなに感じても、俺より先に達った事なんてないんだよ」
また“克哉”。
此の客もまた、自分が彼を“彼”だと思っているのと同じように、自分を“克哉”だと思って扱っているのだ。……そして比べている。
……自分は比べる術さえないというのに。
「お仕置きしなくちゃね」
いきなり大きく足を広げさせられると肛門に指を二本差し入れられ、中で広げるように開かれた。宏明の開いた口から微かに息が漏れる。
指を屈折させ中を弄られると、其の指が何かを掠めて宏明の身体が大きく揺れた。
「!?……っ!!」
つい先程果てたばかりだというのに、その芯は熱を帯び、先からは粘液を零し、身体を寄せてきた太一の腹を汚した。
「此処、いいんだ……?」
中のしこりを擦るように突かれるように執拗に其処ばかり攻められて、宏明は左右に頭を振った。身体全体が性感帯になったように痺れ、熱を帯び、どうにかなりそうだった。
「俺も楽しませて?」
指を引き抜くと、直ぐに熱い塊が内へと減り込んでくる感覚に宏明は眼がちかちかする気がした。深く内へと入り込んだその熱は溶けて、自分の中で混ざり合う錯覚に陥る。
ゆっくりと引き抜かれ、また内へ入り込み、徐々に激しさを増してくる。肉を打ち付ける音が耳に艶かしい。其の青年の荒い息が頭上を駆け巡り、中でびくびくと脈打つのが分かった。内壁に擦り付けられ、背が跳ねた瞬間、宏明は自分の熱を自分の腹に放出するのを感じた。同じく内にも熱いものを感じ、同時に彼が達したのを知る。ぶるぶると震えるその先から溢れんばかりの熱を中へと注がれる。大きく広げた足を抱え込み、少し前のめりになって切なそうに熱を出し切る彼を、宏明は痙攣する身体に痺れながらぼんやりと眺めていた。
今、此の瞬間も“克哉”の事を考えているのだろうか。
“彼”に媚を売り“彼”に抱かれ、艶かしく啼いている“克哉”を。
俺だって出来れば“彼”を感じたい。
一度でいい。
一度だけでいいから。
“彼”の熱を内で感じて声を出して乱れたい。
太一の熱を内に感じながら、今宵何度目になるのだろう、目の前が涙でぼやけるのを宏明は止めることが出来なかった……
鳥籠に花をを第七話ですよー
今回は2ヶ月も空かなかったよ!(笑)
ぶっちゃけエロしかありませんが。
もうこのままふたりがくっついちゃえばいいんじゃね?的な感じですが(笑)
そうそう、先日N色サタンさんのブログ(←クリックで飛べます)で10000HIT GETして、イラストをリクエスト♥させて頂ける事になったのですが、リクとは別に素敵ノマ頂いちゃいました!(涎)
↑クリックで大きくなります♪
タイトル部分ですよ!!(興奮)
髪とか視線とか目の色とか唇とかもう!溜まらん!!(涎)
あとタイトルの「花」の部分が好きです♪
華やかな花もあれば雑草もある。それが遊郭。人の好みはそれぞれですし。
色々
そうそう、リクエストは
・私×本多
・黒ノマ×本多
・本多自慰(背中丸めて前を弄る)
・本多自慰(うつぶせになってお尻を高く突き上げ、前と後ろを弄る)
・本多のパフェ盛り←マズそ(ry
・本多を縛って上に乗っかっちゃう松浦
・眼鏡に騎乗位させられてる本多(腕は後ろで縛られてて、猿ぐつわをかませて)
・Rでの3Pを松浦の位置にノマ、ノマの位置に本多、本多の位置に松浦。
・↑勿論、本多の位置にいる松浦は縛られてなんかいないんだからっ!
・貴方の犬(駄犬)になりたい…首輪+鎖付き本多(勿論いやらしい格好で)
・ナース(勿論ミニ)姿でタイツが破かれてる本多
・縛られてノマと松浦にご奉仕されちゃってる本多
・御堂さんに無理やり舐めさせられてる本多
・触手にヤラれちゃって気持ちよくなっちゃってる本多
・本多総受け。
……って書いた後に、この小説の挿絵をひとつ、どこでもいいので描いて下さいってリクエストしました(笑)
↑煩悩丸出ししすぎだろ!!私!!!
ちなみにリク絵は既に昨晩(昨晩?数時間前)頂きました♥♥
流石N色サタンさん!仕事が早いぜ!!
それはまた次の機会にお披露目しちゃうぞ★
って感じで、今宵もイッてみましょうか(前振り長い)
明日……いや、今日だわ。今日はヤリたいことがあるから午前中に(←オイ)起きたかったのに……
こんな時間……
お時間がある方はどうぞ~
鳥籠に花を 第一話
鳥籠に花を 第二話
鳥籠に花を 第三話
鳥籠に花を 第四話
鳥籠に花を 第五話
鳥籠に花を 第六話
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長い指が下から上へと滑らかに内腿を弄られて宏明は身を捩った。太一と名乗った其の青年は宏明の髪に口付けると、其のまま髪に顔を埋めてうっとりと口を開いた。
「……いい香り。誘ってるの……?」
不意に手を取られると、彼の下半身に押し付けられた。
「俺、もうこんなだよ……?」
其処は既に熱を持ち始め、己の存在を主張し始めていて宏明は動揺した。強張った表情を見られただろうか、此処で働き始めて十と三月も経つというのに。こんな事が孝典に知られでもしたら、未だに何を初なことを、と鼻で笑われるに違いない。
「……どんな事をしても絶対声あげないって聞いてたけど。結構不慣れなんだ……?」
耳元で囁くようにからかわれると、其のまま耳朶を吸われた。歯で軽く噛まれると、耳の穴に舌を差し込んでくる。ぞくぞくと背筋を走る甘い痺れが、宏明の身体を彼の意思とは関係なくびくびくと振るわせる。
むず痒い雄の根元を掴まれ裏筋を親指で弾かれ、首筋を強く吸われると宏明は息を呑んだ。
どうしたというのだろう。いつも男に抱かれている間はひとり妄想に耽るというのに。想像の中で“彼”を感じ、見知らぬ男の手を“彼”だと思い込み、“彼”の好きなようにされていると思い、果てる。毎晩の厭で厭で堪らないこの行為が少しでも楽になるように、自分で自分に暗示をかけるのに。今日は其れが出来ない。
「桜の花弁が散ったみたい」
甘く囁かれてぎくりとする。
強く口付けられて残る、色鮮やかな痣。他の男の跡が残る男娼など、誰が抱きたいだろう。此れは男娼にとって……この狭い世界にとってご法度だ。いくら見知らぬ好きでもない男に抱かれるのが厭でも、其れぐらいはわきまえていた筈なのに。以前、内股に吸い付きそうになった男を足蹴にしたことさえあるのに。
此れはこの青年に一瞬翻弄された罰だ。宏明は薄い下唇をそっと噛み締めた。もっと……自分が彼を翻弄しなければ。
宏明は太一に伸し掛かると、その白い指でそっと彼の耳朶を摘まみ、擦り上げる。妖しく細められる瞳に呑み込まれそうになって視線を外すと、着物を肌蹴させる。均整のとれた身体にそっと唇を寄せると、恐る恐る硬く熱を持った其れを両手で包み込んだ。ゆるゆると指を動かし、強弱を付けながら刺激を与える。先端から溢れ出る先走りの汁を丹念に竿に塗り込むと、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てた。
「………っ」
微かに荒くなっている太一の息遣いを感じ、宏明はほんの少し安堵する。そうだ、男娼が客に呑まれるだなんて、あってはいけない。
………例え其れが、想いを寄せる相手であったとしても………
太陽のような彼の笑顔を思い出し、じわりと眼に熱いものがこみ上げてきた。
今も“彼”は克哉にこんなことをされているのだろうか。それともしている……?
「……手もいいんだけどさ、」
熱を帯びた声に思わず顔をあげた。
「……もう、限界……っ」
突然顔を其の滾った陰茎へと押し付けられた。頬を掴まれ指を口へと突っ込まれて、宏明は無理やり口を開けさせられると、その熱を口内へと押し込められる。張り詰めた其れは口いっぱいに苦味を広げ思わず唇が痙攣した。
「……初めて?」
歯を立てないで、という言葉と共に頭を掴まれ数回上下に揺らされた。先程の宏明の瞳に溜まった雫が違う意味を成して零れ落ちる。唾液が口の端から溢れ出し、泡を立て、粘液と混ざり合い零れ落ち褥に染みを作る。
「……克哉さんは喜んでしてくれるよ?」
喉の奥まで突かれて咽びそうになりつつ、克哉、という名前に反応した。
「真似してみて?」
太一は横たわると、宏明の身体を横に向けた。とろとろと蜜を零す尿道を舌で抉るように突くと、唇をずらして括れを軽く吸い上げた。陰茎小帯を唇で挟むと何度も何度も舐めあげてきた。
痺れるような快楽に腰が自然と跳ねて宏明は戸惑った。いつもは感じているように演技するんだよ、なんて教えられているのに。そんなことしたくないから、早く客が達してくれるのを目を閉じて我慢しているだけなのに。
生暖かい息と濡れた舌が陰茎の側面を上下する。唇を寄せられると、そのまま挟み込まれるように横から咥えられる。太一の指は亀頭を包み込み、親指で先端を弄ぶ。溜まった蜜を塗り込むように指の平で尿道に擦り付けられ、粘着質な音を立てた。
もう片方の手の親指と人差し指で柔らかく陰嚢を摘ままれると、押し潰すように揉み始めた。
「ほら……真似して?」
びくびくと腰が上下する。柔らかく撓う背と下半身に集まる熱を抑えられず、宏明は思わず口から彼の雄を吐き出した。蜜が唇に絡まり糸を引く。
「も、もう……!」
慌てて太一の口から自分の雄を出そうと宏明がもがくと、太一は其の形の良い臀部を両手で押さえ込んだ。
「……っ!!」
強く吸われて、口内へと熱が放たれる。太一の喉が上下するのを見ると、宏明は羞恥で頬を赤く染めた。
「……そんな可愛い顔も出来るんだ?」
にやりと笑われて、宏明は後ずさった。此の男は普通の客とは“何か”が違う。
「本当に達く時も声を出さないんだね……?」
其の声に冷たい何かが混ざっているのを感じ、宏明は眼を反らした。反射的に「逃げなくては」と、また少し後ずさる。きっと此の男は、自分の晒したくない部分まで暴いてしまうのでは無いかと、そっと息を呑んで殆ど脱げかけた着物の前をぎゅっと握り締めた。
「でもお客より先に達くなんて、いけない男娼だなぁ……」
じりじりと迫られ、手首を掴まれると其のまま力任せに押し倒された。屏風が倒れ、派手な音を立てる。
「克哉さんはね、どんなに感じても、俺より先に達った事なんてないんだよ」
また“克哉”。
此の客もまた、自分が彼を“彼”だと思っているのと同じように、自分を“克哉”だと思って扱っているのだ。……そして比べている。
……自分は比べる術さえないというのに。
「お仕置きしなくちゃね」
いきなり大きく足を広げさせられると肛門に指を二本差し入れられ、中で広げるように開かれた。宏明の開いた口から微かに息が漏れる。
指を屈折させ中を弄られると、其の指が何かを掠めて宏明の身体が大きく揺れた。
「!?……っ!!」
つい先程果てたばかりだというのに、その芯は熱を帯び、先からは粘液を零し、身体を寄せてきた太一の腹を汚した。
「此処、いいんだ……?」
中のしこりを擦るように突かれるように執拗に其処ばかり攻められて、宏明は左右に頭を振った。身体全体が性感帯になったように痺れ、熱を帯び、どうにかなりそうだった。
「俺も楽しませて?」
指を引き抜くと、直ぐに熱い塊が内へと減り込んでくる感覚に宏明は眼がちかちかする気がした。深く内へと入り込んだその熱は溶けて、自分の中で混ざり合う錯覚に陥る。
ゆっくりと引き抜かれ、また内へ入り込み、徐々に激しさを増してくる。肉を打ち付ける音が耳に艶かしい。其の青年の荒い息が頭上を駆け巡り、中でびくびくと脈打つのが分かった。内壁に擦り付けられ、背が跳ねた瞬間、宏明は自分の熱を自分の腹に放出するのを感じた。同じく内にも熱いものを感じ、同時に彼が達したのを知る。ぶるぶると震えるその先から溢れんばかりの熱を中へと注がれる。大きく広げた足を抱え込み、少し前のめりになって切なそうに熱を出し切る彼を、宏明は痙攣する身体に痺れながらぼんやりと眺めていた。
今、此の瞬間も“克哉”の事を考えているのだろうか。
“彼”に媚を売り“彼”に抱かれ、艶かしく啼いている“克哉”を。
俺だって出来れば“彼”を感じたい。
一度でいい。
一度だけでいいから。
“彼”の熱を内で感じて声を出して乱れたい。
太一の熱を内に感じながら、今宵何度目になるのだろう、目の前が涙でぼやけるのを宏明は止めることが出来なかった……
by rosepink69
| 2010-03-07 05:06
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